VT250F

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ホンダVT250Fです。当時RZ250に対抗する為に発売されたバイクです。4サイクルでありながらRZ250に肩を並べる35馬力を当時のバイクとしては考えられない超高回転で達成したと思います。当時すでにHONDAのディーラーに勤めていましたので、販売当時の状況はよくわかっていました。有力販売店(WING店)会議で夏八木勲が筑波を走っているプロモーションビデオを見た記憶があります。販売店の皆さんもこれなら売れると喜んでいました。ただ発売日に入荷する台数も限られていたので、各営業マンの取り合いでした。私は営業をこのときしていたか、あるいは新入社員で配達業務をしていたか定かではありません。覚えているのは、トラックに入荷したVT250Fの黒を6台くらい積んで各販売店へ配送に行きました。信号待ちは当然ですがみんなの注目の的になりました。誇らしい気分で販売店に向かうとそこにはもうお店の皆さんが待っていました。そのとき悲劇は起きました。急ブレーキをかけたか覚えはありませんが止まると同時にうしろからガシャーンと大きな音。なんとVT6台が将棋倒しになってしまいました。ほとんどのVTのタンクにキズとブレーキレバーが曲がってしまったのです。保険で直しますので持ち帰りますと言うとキズはいいから置いてゆけと言われました。確かにキズがついていてもVTがお店にあるのとないのではインパクトが違いますから。同僚もVTを購入し試乗させてもらいましたが、当時RZ350に乗っていた私にとってフロント16インチ(VTが始めてだった?)のふらふら感はとても怖かったです。でも筑波サーキットではRZ250より早かったと思います。当時で1分13秒ぐらいか?RZもVTもそうでしたが、プラスティックを多用し、レバー等も細く軽量化・高出力化がこの2台のおかげで進んだと思います。そしてしばらくすると真打のΓの登場となります。